新年、メディアを賑わせていた、マグロの初競り。
最大の212㎏の大間のクロマグロは例年通り、すしざんまいの社長さんが落札。
7420万円。
日本では、初競りのおめでたさ、マグロのサイズや値段に注目した報道がほとんどで、あとは、解体されたマグロを食した人々の感想、それに、来年は築地での競りではないかもしれないという魚市場の移転問題に関して。
来年は築地での競りではないかもしれない、というより、来年はマグロがいなくて競りがないかも?!というような報道はまったく見当たらなかった。
日本では、クロマグロが絶滅危惧種だという危機感はまったくといっていいほど、一般市民には伝わっていない。また、メディアは伝える努力をしているとは思えない。
英語圏メディアの反応は、といえば。
"Japan's 'Tuna Kiing' wins annual auction for $636,000"
https://www.yahoo.com/news/japans-tuna-king-wins-annual-auction-636-000-092840720.html
"Tuna fetches $614,000 at Tokyo's famed New Year's fish auction"
http://www.reuters.com/article/us-new-year-japan-tuna-auction-idUSKBN14P0MJ
"Threatened bluefin tuna fetches $632000 at Tokyo auction"
https://www.yahoo.com/news/threatened-bluefin-tuna-fetches-632-185346332.html
"Bluefin tuna sells for £500000 at Japan auction amid overfishing concerns"
https://www.theguardian.com/world/2017/jan/05/bluefin-tuna-sells-for-500000-at-japan-auction-amid-overfishing-concerns
というように、クロマグロの危機的状況を踏まえての報道が多く、どちらかといえば日本のこの風潮を批判的ととれる立場での記事が多く見られた。
この差は何???
多くの日本人は「日本人は自然を愛する」「日本人は自然を大切にする」と自慢げに語るけれど、魚や魚の住む環境は自然のうちに入らないのかしら?
魚も地球上のほかの生き物同様、数限りある命なのだけど、いまの日本って、まるで魔法の食材のようにどこからでもいくらでも運ばれてくるんだと疑っていない人が多い気がする。
この状況についてもう少し掘り下げて調べてみたいと思う。
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